注文住宅の資金計画の流れですが、大きく分けると3つのステップで進めることができます。まずは頭金をどれくらい入れられるのかを検討しますが、現在の預貯金の全てをマイホームに使えるわけではありません。一般的に注文住宅にかかる全体の費用の2割程度を用意するのが望ましいのですが、2割に該当する額の預貯金がなくても諸費用を含めて住宅ローンを借りられる金融機関があります。ただし、早い段階で支払いが必要になる部分もありますので、少なくとも100万円程度のお金は用意しておきたいところです。

預貯金の中には教育費や車の買い替え等にかける分もあるため、出費が見込まれる分は残します。次に住宅ローンで借りる額を決めます。借入額を検討する時には、いくらまでなら無理なく返済できるのかを考えるのと同時に、いくらまでなら貸してくれるのかも考慮することが大切です。無理なく返済できる額の目安として、現在払っている家賃や管理費、駐車場代を考えてみると良いでしょう。

借りられる額の上限は年収6倍程度とされており、例えば年収400万円なら2、400万円が上限です。金融機関の審査では、勤務先や雇用形態、勤続年数、資産状況等もチェックされます。住宅ローンには様々な商品がありますので、ライフプランをイメージして返済期間や金利タイプを決めることも大事です。注文住宅にかかる費用はとても大きいので返済期間は長くなることが予想されますが、最長で35年までです。

年齢的には完済時に80歳といった基準もあります。